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mikiochiba さんの日記

 
2011
7月 16
(土)
12:51
放射性物質除去法 6
本文
敵を知る――「核」に関する低レベル知識②
 混乱しないようにと、幾つかわざと書かなかった事柄を追加する。
 核反応には「核分裂反応」と「核融合反応」とがある。「核分裂反応は」文字通り「核」が崩壊・分裂して2つ以上の元素に変わっていく現象。核崩壊の際には核内に閉じ込められていたエネルギーを「熱」として放出。さらに核内の粒子も放出される。これが『放射線』である(他の種類もある。後述)。
 つまり、エネルギーを持った「粒子の流れ」がこのタイプの放射線である。
「核融合反応」は、2つ以上の元素の核が融合し、新たな元素に変わっていく現象。例えば太陽は水素の原子核2個融合してヘリウムに変えることで、膨大なエネルギーを放出している。そして、燃料となる水素やヘリウムなどが究極的には鉄になる。こうなると、太陽は『赤色巨星』となり、やがて大爆発を起こして消滅。この際にとてつもないエネルギーと共に色々な元素をガスとして宇宙空間に放出する。
 宇宙空間ではこのような現象が繰り返されている。そして、現在地球上に存在する全ての元素は宇宙で起きた「核反応」で生成された。その意味では、原子核内の研究は宇宙の謎解きでもある。
 私の個人的な感想をいえば、人類は宇宙の謎解きに成功していない。それと関連した原子核研究の必要性は大いに認めるが、技術的には未だ「原子核内のエネルギーを十分にコントロールするのは不可能」と考える。その意味で、安易にこれ以上の原子力発電施設の増設には反対である。核エネルギー利用では、「常温核融合」を期待するが、これも「核分裂利用」よりはまし。化石燃料などのエネルギー源が枯渇した場合には「頼らざるを得ない」かもしれないと考えるからだ。
 少し脇道にそれた。
 先に少しだけ触れた「放射線」に関して説明する。
 先述したように、
「放射性元素の不安定な原子核は「原子核崩壊」を起こして別な2つ以上の元素に変わっていく。不安定な原子核とは「重い核」「陽子が過剰な核」「中性子が過剰な核」などで、これらは主に
1ベータ崩壊  電子、あるいは陽電子を放出してやや軽い核になる
2アルファ崩壊 アルファ粒子であるHe核を放出して軽い核になる
3重荷電粒子線であるHe核より重い大きな核を1個以上放出してかなり軽い核になる
 といった形で核崩壊(核分裂)を起こす」
 この際に放出される放射線は粒子線である。これには、アルファ線(α線)、ベータ線(β線)、陽子線、重荷電粒子線、中性子線があり、核分裂を伴わないものに宇宙線や加速器で加速させた電子の流れである電子線がある。
 また、電磁放射線と呼ばれるのがガンマ線(γ線)、エックス線(X線)である。
さて、問題はこれらの放射線が「どのくらいのパワー」(透過能力)を持っているのか。言い換えれば「どうすれば遮蔽できるか」である。
弱い順に並べると、
α線  紙一枚程度で止められる
β線  厚さ数ミリのアルミ板
γ線  50センチ程度のコンクリート、厚さ10センチの鉛板
中性子線  以前「中性子爆弾」というものが構想されたぐらいで、非常に透過する力が強い。これを防ぐには水中、あるいは分厚いコンクリート壁中に含まれる水素原子のみ。
余談だが、中性子爆弾は「クリーンな原子爆弾」といわれた、爆発による破壊は小さいが、殺傷能力が大きく、占領後のメリットが得られると考えたからだ。幸い、「非人道的」ということで開発が見送られたという。もしかしたら「技術的に難しかった」のか。 
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