TVのニュースでのこと。

　茨城県のある小学校の女性校長がいかにも満足の様子でにこやかな顔でインタビューに答えていた。

　校庭の除染活動をし、「これで子ども達は安心して遊べる」（正確ではないが）といった意味のコメントだった。

　で、その除染活動の様子が流れた。

　校庭に散水し、ブラシで表面の土・砂などを下水口に流し込んでいる！

　これが彼女のいう『除染』だった。

　以前紹介した東京・江東区の主婦達といい、この女性校長にしても、自分たちが行っていることの愚かさに気づいていない。呆れるほど短絡的というべきか。無知蒙昧なのか。

　放射性物質を回収しない『除染』は、環境汚染に他ならないからだ。

　あなた達は放射性物質を環境に拡散させ、結果的に『環境汚染』を拡大させている。――この「事の重大さ」を理解していない。

　勿論、「良かれと思っての行動」であることは十分に理解する。

　しかし、結果は結果。

　想いとは異なり、二次、三次の放射能被害を招く。

　こんなことが起こるのは容易に予測できた。恐れていた。だからこそ『除去』という言葉に拘った。

　安易な『除染活動』なんかするな！

　環境汚染に手を貸すのは犯罪である。